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​2021/07/10

※140SS​

​※某方の呟きより

 今のおれでは相手にされない。それでも、押し潰されそうな気持ちは止められなくて。「おれが大人になるまで、待っててくれませんか」おねいさんに見合う大人に、早く。逸る心を見透かしたのか「ゆっくりで大丈夫だよ」なんて余裕そう。……絶対に想いの丈を解らせて、その顔を真っ赤にさせてやるから。

write:2021/07/10

「好きなんです」涙を湛えた無垢な瞳に、期待してはいけない。しかし、向けられた想いを躱せるほど、わたしは大人じゃなかった。「ネズくんが大人になるまでは、答えられないかな」それは、彼の将来を束縛する狡い約束。「待ってるから」大人になったあなたが迎えに来てくれる時を夢見るわたしは子供だ。

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