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​2021/07/05

※140SS

※某方の呟きより

​ 酒の勢いで奔放になっただけの、一夜限りの気の迷いと振り払ったのに。すれ違いざまに嗅いだアイツの香水から、肌の熱さとか、切なそうな顔とか、奥に穿つ律動とか。あの夜を想起させられ、身体が熱帯びながら固まる。そんなわたしに「どうしました?」と声をかけるアイツは、意味ありげに嗤っていた。

 

write:2021/07/05

edit  :2021/09/23

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