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​2021/06/07

※140SS

※某お題ガチャより​

 純白を粧った彼女は光り輝いていた。ただ、そのヴェールを上げるのはおれではなくて──。それを思い出せたのは、彼女と誰かの連名で荷物が届いたから。今どきは後日配達するのが主流らしい。年輪のように永く続くことを願うそれを、おれは一枚一枚丁寧に剥がして野生のポケモンに全部食わせてやった。

 

write:2021/06/07

 

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