top of page
生きづらい。
こちらは非公式の短編ネームレス夢サイトです。
公式である原作会社および関係者様とは一切関係ございません。
“夢小説”という言葉を知らない、または得意ではない方は、このブラウザを閉じられますようお願い致します。
最低限の同人マナー、ネットマナー、対人マナーをお守りの上、公共の場でのご閲覧を避け、個人の範疇でお楽しみください。
内容によっては年齢制限や倫理観ゼロな作品もございます。
注意書きはありますが、一個人基準であることをご了承ください。
また、読了後の苦情はお受け致しかねます。
以上を踏まえ、許容範囲が大変寛大な方のみ下記の画像からお進みくださいませ。
2020/08/24
最近、歌詞が紡ぎ出せなくなってきている。今までどんな気持ちも、歌詞として、音として、音楽にして昇華することが出来ていたというのに。おまえへの想いを言葉にひねり出しても、ボロボロ崩れてしまう。音を奏でてみても、全てが陳腐に感じてしまう。おかげで、今のおれの感情はめちゃくちゃだ。胸懐を思うように吐き出すことが出来ず、さらに苛立ちが募る。苦しい。辛い。──憎い。そんな負の感情ばかりが、おれの中で渦巻く。作詞のために広げたノートの白さに対して、おれの心はインクが染み渡ったかのように真っ黒だった。おまえはいつも、おれが目の前に居るというのに、その目には誰も映さない。おれはもちろん、誰にも期待していない瞳だった。それなのに、人の闇だけはしっかり見ているようで、きっとおれの濁り切った腹底さえも見透かしている。しかし、それを理由におれを拒みはしなかった。そんなとろける優しい輝きを持ちながらも、虚ろに伏せられる瞳をひどく恐ろしいと感じているのに、どうあがいても一瞬にして惹き込まれてしまう。得体が知れず、気持ち悪い。それなのに、その瞳に映りたいと心底望んでいる。溜め込んだ想いすべてを吐き出してしまえたら、少しはその水晶体に映してくれるんですか。他の誰でもない、おれだけを。その伽藍堂の瞳に、おれという痛みを刻ませてやりたい。
write:2020/08/24
edit :2021/12/24
bottom of page