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​2020/05/16

※会話文のみ

​ 

「ネズくん! 今からご飯行こうよ!」
「……この後用事あるんで結構です」


「ネズくん! その、あくタイプ対策に付き合って欲しいんだけど……」
「……おれ今日忙しいんで、他を当たってください」


「ネズくん! えっと……シュートスタジアムまで一緒に行かない?」
「……誰が、おまえなんかと」


「もうむり、ネズくんに嫌われてる」
「ちょっと照れてるだけだって!」
「ルリナ……実はね、意図的に避けられてるみたいなんだ。終わった、死ぬしかない」
「大袈裟だねえ。諦めちゃうのかい?」
「やだよメロンさぁん! 諦めたくなぁい! でも迷惑なら諦めるしかなぁい!」
「ピンクじゃないね」
「ポ、ポプラさん……」

「押して駄目なら引いてみな」

「引く……? 実家まで引いてみればいいですか…?」
「そうね! この際だから、引くなら引けるところまで引いてみなさい! 向こうがどう出るか見物だね!」
「確かに一理あるかも。地元で男引っ掛けて、あいつに見せびらかしちゃいなさいよ!」
「ちょ、みなさん? なんか楽しんでません? わたしエンターテインメントじゃないんですけど……?」



「カブさん、オレさま分かった。こういうのをバカっていうんだな」
「……今すぐその口を閉じろキバナ」
「そんな風に言っちゃダメだよキバナくん。ネズくんだって頑張ってるんだから」
「でもよ、ネズの奴デレがなくてツンだけなんだけど? むしろ心へし折らせRTA?」
「その口縫いつけてやろうか」
「だめですよぉネズさん。野菜もポケモンも真心を込めて接しなくちゃあ」
「ヤロー? 相手は人間だぜ?」
「とにかく、次会う時はちゃんと紳士的にね。照れちゃう気持ちは分からなくもないけど、深呼吸して落ち着いていけば素直になれるはずだよ」
「……カブさん、すみません。ありがとうございます」
「どーなることやら」

 

write:2020/05/16

​edit  :2022/01/01

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