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​2020/09/02

※140SS​

​※某方の呟きより

​「ネズさん、またあした」変哲もない別れの挨拶が、何だか飽き足りなさを感じさせた。不意に彼女を引き留めたがる想いが芽生え始める。「また、あした」それを抑えて彼女の背中を見送ったおれの声はひどくぎこちない。まるで焼き潰れたような掠れ声に、おれは恋を自覚せずにはいられなかった。

write:2020/09/02

edit  :2021/06/08

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