生きづらい。
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2020/05/09
※モブ男視点
角部屋のお隣さんは、結構おサカんな方だ。決まって金曜と土曜の境目、カレシさんが来ているんだと思う。すれ違うお隣さんはいつも女性だから。会うと欠かさず挨拶をしてくれる育ちの良さと、露出の少ない服ばかりで野暮ったいイメージからは想像もつかないほど、隣の部屋から聞こえる毎週の営みは激しいものだった。肌がぶつかり合う乾いた音、安いベッドのスプリング音、そしてお隣さんの我慢しきれないとろけた喘ぎ声。それらに、目を閉じて必死に耳を研ぎ澄ませる。頭の中でお隣さんの、あの野暮ったい服の上からも分かる出るところが出た発育の良い裸体を妄想して、モザイクがかかっていてもびしょびしょに濡れ解れたことが目に見て分かるソコに、愚息をぶち込んだ。実際にぶち込んでいるのはオナホだから、ナカはちょっと冷たかったけど、それでもうねるようなでこぼこと粘つくローションと、熱量を持った愚息が些細なことだと忘れさせてくれる。そこからは、お隣さんの音に合わせて扱くだけ。きっと自分で抑えようと努力しているんだろうけど、気持ち良さにかまけて抑えることが出来なくなってしまうんだろう。とっさに「いや」とか「だめ」とか言うわりには、嬉しそうに喘ぐから、俺はオナホの最奥を先端でグリグリとねじるように押した。時折、カレシさんらしい低い声が聴こえるけど、小声すぎるのか他の音にかき消されてしまって、何を言っているのかまでは分からない。だんだん高く大きくなっていく嬌声から激しさと絶頂が伝わって来て、俺も限界が近付いてきた。一際高く哭いた声でお隣さんがイったことが分かって、俺もラストスパートをかけて扱く。お隣さんのナカにぶちまけるのを思い浮かべていたら、ナカが物欲しそうに締まるから、頭の中で真っ白い波が思考を飲み込んだ。それから、お隣さんの口を何かに塞がれたような呻き声に、尾てい骨がゾクゾクと浮くような感覚に浸る。視覚のチカチカが収まって、俺はオナホから愚息を引き抜く。衛生面に気を使って被せたゴムの中には、頭の中では間違いなくお隣さんを孕ませただろう、いやに生ぬるい白の液体が濃密に溜まっていた。……ああ、今日もめちゃくちゃエロかった。これでまた一週間このシコネタで過ごせる。ありがとうお隣さんとカレシさん。お陰様で最近はエロ本も買わなくなったし、AVも借りなくなってしまった。壁一枚ほど近くでこんなドスケベサウンドを聞かされていたら当然なんだろうか。苦学生の身分としては非常にありがたい。ただ、エロすぎてお隣さんのことがまともに見れなくなってしまった。こんな俺にも優しく微笑んだ顔が快楽に歪んで、あったかく挨拶してくれる声が艶めくのを知ってしまったら、まともに見れなくなるのは必然だと思う。耳を澄ませていた向こう側から音が聴こえなくなったことに気付いて、ひとしきり出し切った俺はいそいそと後処理をした。お隣さんとカレシさんにはピロートークっていうものが無い。結構あっさりした事後だ。女性って事後も雰囲気を求めるって聞いたけど、お隣さんはもしかしたら違うのかな。そしたらめんどくさくなくていいな、疲れて眠くなっちゃうとかだったら可愛いな、なんてぼんやり思いながらオナホを洗った。身なりも整えて後は寝るだけになったけど、なんとなく一服したくなって、タバコ一式を持ってバルコニーに出る。毎回吸いたくなるわけじゃないけど、今日は何故か吸いたい気分になった。きっと、天啓だったんだろう。「あ、」「え?」窓を開けてサンダルに足を通した時、お隣さんのベランダから不意に声が聞こえて、無意識に声の方へ向く。「おわ、ネズだ……」そこには、華やかなバルコニーの柵を背に寄りかかっている、シンガーソングライターのネズが居た。見間違えるはずもない特徴的な髪が、いつもなら高めに結われているはずだけど、今はオフだからか低く結われている。他人の空似とも思えない。間違いなく、ネズのもの。「おや、ご存知でしたか」俺の発言を肯定するように、けれども特に驚くことなく他人事のように、けろりと認めたネズに対して、俺は少し興奮気味になった。「俺ファンなんすよ!」熱狂的までは行かずとも、ネズの曲は全部聴くほど好きだった。何度かライブにも足を運んだこともあるし、CDも無理なく集められた程度だがインディーズ時代から揃えている。そんな話をペラペラと喋る俺にネズは「そりゃどうも」とタバコのお供として静かに聞いてくれた。しかし、何故お隣さんのバルコニーにネズが居るのか。しかもレザースキニーだけ履いていて、上は裸。……まあ、答えはひとつしか無いのだが。「お隣さん、ネズさんのカノジョさんなんスね」そう言うと、ネズは目を細めて、まるで秘密の話をしてるみたいに、人差し指を立てて唇に当てる。「誰にもナイショですよ。バレたら各所から苦情が来ちまうんでね」妖しく笑うその唇の言葉に、俺は本能的に生唾を飲み込みながら、コクコクと首を縦に振るしかなかった。不思議だ、男なのに仕草がひとつひとつエロい。タバコを吸う時に伏せがちになる瞼、タバコを持つ細い指先、髪の毛がかかる角ばった肩、程好く引き締まった身体、まとっている紫煙。標準体型の俺よりもさらに細いあの腰で、さっきまでお隣さんを悦ばせていたと考えたら、ネズもやっぱ男なんだなぁ、と今さらなことに少しだけムラムラした。沈黙が広がった瞬間に、有名人にどうでもいいこと話しちゃったな、なんて小さく後悔しながら、俺は照れ隠しにタバコを深呼吸するように吸い始める。ニコチンが興奮していた脳を冷やしてくれて、でも有名人にあったら興奮すんのも無理ないよな、と良いように自己完結させた。「ああ、それと、」「ふぁい?」吸いながらネズの方に向くと、ネズは吸い終えたようで、吸殻を携帯灰皿に詰め込んでいる。「まあ、後で恥ずかしがる姿が見たいので我慢させずに哭かせているんですが、」と一拍置いて、軽くため息をついた。誰、なんて言われなくても分かる。ネズもこちらを見ずに、部屋の奥を遠目に見つめていた。その先には、きっと疲れて眠っているだろう人物が映っているんだろうな、なんて俺はほくそ笑む。「ただ、オカズにする際にはもう少し声を抑えてもらえませんかね?」だから、その鋭い声にすぐ反応出来なかった。流石ネズ、とでも言えばいいのか。口がポカンと半開きになり、タバコが下に傾く。「いえ、別にやめろと言うことでは無いんですよ」マズい、マズい、聞かれてた!?「しかしね、隣のオカズにされていることを彼女が知ると少し面倒で」俺そんな声出てたっけ? もしかしたら気付かない内にお隣さんの名前呼んでたかも? うわヤベェめっちゃハズい!「ラブホ通いでもいいんですけど、おれ的にはそれじゃあスリルを感じられませんし、何よりきみが困るでしょうし」記憶を解析処理するのに忙しくて身動きが取れないどころか話も半分以上聞いてない俺に、ネズはさらに釘を刺すように続ける。「幸い彼女は気付いてねぇですけど、おれ人より耳が良いんですよ。だから、隣から明らかにオカズにしてる音が聴こえちまったんだよね。まったく、気を付けて欲しいもんです」まるで、被告人として裁判に掛けられた気分だった。いや、実際に立ったことなんてないけど。そもそもバレてないなんて、いつから高を括っていたのか。「それじゃ、おれはここで失礼しますかね、言いたいことは言えたんで」ネズは寄りかかっていた柵から身を起こし、軽く伸びをしながら部屋に戻っていく。瀕死にさせるほど容赦なくグサグサ刺してきた声が元に戻って、有罪も無罪もなく終わったことに安堵の息をついた。タバコを咥え直して、ニコチンを吸い上げ「あ、最後にひとつ、」たのもつかの間、部屋に入る手前でネズのアイスブルーの視線がこちらに向いて、緊張で身が硬直する。ようやくお目にかかれたその双眸は、真夜中の暗闇でも鋭利に光って見えて、気持ちが後退った。「きみにその気があろうとなかろうとどっちでもいいんですけど、……アレはおれのもんですからね」その瞬間の俺はさながら、サダイジャに睨まれたグレッグルのようだっただろう。ネズが部屋のカーテンを閉めて姿が見えなくなってもその場から動けなくて、タバコの灰が手にかかった熱さでようやく金縛りが解けたのだった。……お隣さんの寝取り屈辱妄想は、もうやめとこ。
write:2020/05/09
edit :2020/10/08
このお話のネズ視点をツイッターの相互さんが書いてくれました。こんなような話のネズ夢を見かけてもパクリとかじゃないのでお気になさらず。