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​2020/05/02

※140SS​

​ 彼女をまっさらなキャンバスに例えるなら、その閉じられた瞼へアイシャドウを丁寧に乗せていくおれは、さながら画家のよう。そして、眠り姫にキスをして終わりを告げれば、爽やかな瞼の奥からあどけない飴玉がきらめいた。「ねえ、かわいい?」「当たり前ですよ」おれが施すなら、傑作でなくてはね。

write:2020/05/02

 

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