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​2020/02/29

※「○・○・○で文を作ると好みがわかる」診断メーカーより

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 そんな恋が叶う訳がありません。あいつはおまえの気持ちなんて知りやしねえ。どうせ、最後に泣きを見るのはおまえの方なんですよ。

 何度足蹴りにしたって、きみは諦めることは決して無かった。負けない、退かない、揺るがない。きみを構成する大切な信念が、どこまでも邪魔だった。

 振り向かせたくても、その素振りを微塵も見せてはくれない。前しか見ていないのだ、あいつと同じように。

 その視界に少しくらいおれを映したって良いじゃないですか。ちょっとは隣人に気をかけてくれても良いじゃないですか。

 おれを見ずに目を瞑って期待すら持たせてくれないのに、おれの肩にもたれて微睡むきみは、おれでは引き出すことが出来ない表情をほころばせるから、全く以て面白くない。

 きみが好きな白昼夢、そこには誰も入る隙間が無いから、おれは嫌いなんです。

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君・昼・嫌で文を作ると

好みがわかる

 

write:2020/02/29

​edit  :2021/04/17

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